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“人生の終わり方”有終の美を飾る〜ご自身の終末期や死後のことを元気なうちに準備する。老後の身体上・財産上のリスクにどう対処すべきかを考えておくのが生前準備です。
今や、「どう生き、どう死ぬか」の選択肢はたくさんあります。それを自分で考えずに、人任せにするのは、自分の人生に対して無責任だと思います。自分の残りの人生をどう生ききるか。これは人生の集大成をどうするかといううえで、とても大切な問題だと思うのです。
(参照:「こんな風に逝きたい」小谷みどり著)
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一人暮らしや夫婦のみで暮らす高齢者もしくは子供たちに迷惑をかけたくないと考えておられる高齢者は、特に急病や安全への備えが必要ではないでしょうか…。なぜ、備えをしなければならないかといえば、その時点では自分で考え、行動できないことが多いからです。そして、死後のこととなるとなおさらです。 |
おひとり様のための老後設計
誰でもいつかは迎える老い、そしてその先にある死。体力や判断力が徐々に衰え、自分だけでは対処できなくなった状況になったときにどうするか。さらに自分の死後の葬儀、財産や身辺の整理は……。近親者に頼ることが難しいおひとり様は今からどのような準備をしたらいいのだろうか。お金、健康、住まい、人間関係、死後のこと……。おひとり様の生活には漠然とした不安が付きまとう。まず出来るところから準備を始めたい。(日本経済新聞・くらし安心の記事より)
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よりよく「逝く」ための生前準備 |
1.まずは、身辺整理と現在の財産を把握
身辺整理は思い切って収入・支出も把握する。
人生の棚卸しとこれからの生活設計を考える。身辺整理は、「断・捨・離」の精神で。遺品の整理が実は大仕事なのです。老後の生活設計においては、ご自分の財産を把握してください。意外と知らない財産もあるのです。通帳・印鑑や生命保険の証書など再確認。
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2.エンディングノートへの記述
人生の終末期に備えて遺すご自身の記録。
自分史、財産目録、備忘録、介護・延命治療、お葬式の希望など。あなたの大切なこと。日頃の感謝の気持ちを伝えたい。エンディング・ノートへの記述をきっかけに家族や信頼できる人と話しませんか?
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3.変わるお葬式
増える家族葬高齢化で地味葬も。
訃報リストはぜひ用意したい。少子高齢化により、送る方も送られる方も高齢となり、身近な人だけの少人数でこじんまりとした葬儀が増えている。僧侶や葬儀社も事前に解っていれば、周囲は混乱しない。戒名という問題もあり、直葬という選択肢もある。
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4.お墓をどうするのか
誰が継承するのか。
自分だけの墓という選択も。
最近は、お墓に対してもいろいろな考え方がある。自分なりのお墓を考えているのなら、あらかじめ周囲の人に伝えて理解を得ておこう。樹木葬という考え方もある。
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5.死後の手続き
残された家族や周囲の者は突然のことに混乱する。生前の整理は思いやり。突然の死去に遺族は混乱する。生前に取引銀行や保険関係の整理をして、遺族がすぐに確認できるようにしておきたい。葬儀費用の支払いはどうするのか?妻や子でも貯金を下ろせない!死亡を知ると冷徹に銀行預金は封鎖されます。
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6.遺言のすすめ
遺言は残された人々への思いやり。
精神的にますます安定した毎日が送れます。
自分自身を見つめ直し、自分の死を正視し、それがどうあるべきかを考えることはとても重要なことだ。自分らしい臨終の迎え方をあらかじめ考えておくことで、そこからの人生をより自分らしく生きることができるだろう。e遺言という選択肢もある。
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(参照:「臨終デザイン」弁護士・丸山和也編著) |
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