いわゆる、“老いじたく"のことです。今は元気だが、この先、病気になったり、介護が必要になった時の不安。あるいは、ひとり暮らしで、突然に倒れたり、認知症や火災の心配があったり、はたまた、誰にも知られずに、“死"を迎えるという事態になればと一層の恐れがつのります。そんな、「もしもの時」に備えて準備しておくのが、「生前準備」です。
核家族化と単身世帯の増加により、家族のかたちが変わり、社会の価値観も様変わりするなか、老後の人生をどう生き、そしてどう「逝く」のか。 “子どもに負担をかけたくないから、自分のことは自分で決めておきたい"とか、ひとり暮しで、 “周りの方々にも迷惑をかけないよう、きちんと決めておかなければ"、そして“いつまでも「自分らしく」生きたい"と考える人が多くなっているのです。
本講座では、エンディング・ノートヘの記述のすすめや、お葬式。お墓のこと、判断能力が低下したときに備える「成年後見制度」と遺言のすすめ、及び葬儀・納骨の予約ができる「生前準備システム」などを解説しています。こうした制度やシステムの情報を知っておくことは、大事なことではないでしょうか。サポートしてくれるNPO法人があることを知って、迷いや不安・心配といった肩の荷をひとつまたひとつと下ろしながら、「生前準備」を始めてみませんか。